「どうしたら愛されますか」ってのはよく聞かれるので、説明してイキたいと思っておる。次第である。
今回は、「愛される方法」について書きたいと思います。
「何でも聞きたいことを聞いてください」と言うと、率直な女性からの質問としてよく聞かれるものです。
じつは答えは、これまで説明してきたことの簡単な応用で得られます。
なおかつ、応用範囲はとても広いです。
つまり今回説明する内容は、「人に何かをさせたいとき、どうしたら良いのか」の答えでもあります。
この記事を書いているコンドーさんは、「引き寄せの法則」研究歴10年以上。
関連書籍を100冊以上読み、いまでも思索と実践を続けています。
そんなわけで、今回は「愛情」について解説します。
愛情の問題は、一生に関わる問題です。
ぜひ、読んでみてください。
もくじ
他人の脳内をコントロールする
誰かの脳内をある程度コントロールすることは、可能です。
それは、このサイトではすでに何度も説明してきたことです。
人を操る方法のカギは、人間の脳の中にある「ミラーニューロン」と呼ばれる神経細胞にあります。
下記の記事で、説明したところですが、簡単におさらいしておきましょう。
-
マネと共感が成功を引き寄せる。「引き寄せの法則」とミラーニューロン
ココがポイント ミラーニューロンの働きで暗示が伝わり、イメージが現実化される。 ぺんたか ミラーニューロンって、なんだべ? コンドーさん んー。 ニューロンだから、神経細胞 ...
続きを見る
ミラーニューロンは、そもそもサルの脳を調べているときに発見されたものです。
とある研究者がサルがどういう動作をしたときに、どこの脳細胞が活性化されるかを調べていました。
そして、サルがものを掴むときに発火する脳細胞については、すでに調べは付いていました。
あるとき研究者は、その脳細胞が観察できる状態のままで一旦調査をやめて休憩を取りました。
彼が飲み物を飲もうとしたときに、サルがそれを見ていました。
すると、サルがものを掴んだときとまったく同じニューロンが活性化したのです。
つまり、自分でものを掴むときにも人がものを掴むのを見たときにも、同じような反応がサルの脳内で起こっていたわけです。
このような特徴を持った脳細胞を、ミラーニューロンと呼びます。
ミラーニューロンの発見によって、次のことが予想されています。
それは「人間においても他人がした行為を見ると、自分の脳内でも同じことを自分がしたような反応が起きる」ということです。
このことは、我々の日常的な感覚とも一致しているものと思います。
なぜなら、あくびがうつったり、もらい泣きをしたりということがあることは我々自身、よく知っていることだからです。
以上のように、長々と説明しましたが、基本的な考え方はとてもシンプルです。
それはつまり、「どんなものでもある行為を人に見せると、見せられた側でも、自分がそれをしたような反応が起こる」ということです。
これが言ってみれば、「相手の脳内をコントロールする方法」です。
ミラーニューロンを使えば、ある程度はヒトをコントロールできちゃうってワケさ。
愛情を呼び起こす方法
すでにお気づきのことかと思いますが、「他人の愛情を呼び起こす方法」を説明します。
それは「自分が愛する」ということです。
先のセクションの内容のとおり、人が誰かを愛しているところを見ると、それを見た側でも同じような反応が起きます。
つまり、相手の心の中にも愛情というものが呼び起こされるわけです。
とても簡単な話ですね。
ぜひ実践してみてください。
とは言っても、すぐに納得する方は少ないかもしれません。
ここまでの説明を読んでも「なるほど、それでうまく行きそうだ」と思う人はかなり少ないことでしょう。
実際のところ、大抵はそうはなっていないように思えるからです。
多くの人が「自分の方は愛しているのに、相手からの愛情は得られない」ということを経験したことがあることでしょう。
けれども、「愛情の場合だけはミラーニューロンが働かない」ということはありません。
ミラーニューロンの反応は自動的かつ無意識的なものです。
つまり、誰も逃れることはできません。
となると、答えは一つしかありません。
それはつまり、「抱かれているのが愛情ではない」ということです。
心に抱いたものが、引き寄せられる。
それが法則です。
次のセクションで、詳しく説明しましょう。
ワイのぺん子ちゃんへの愛情は、ホンモノやぞ。
ああー、でも、それなのにー、あの子は振り向いてくれないのサー。
まぁ、知ったこっちゃないけど。
とりあえず、次のセクションをよく読みたまへ。
愛するということ
自分が「あの人を愛している」と思うときというのは、大体は相手に対して何かを求めているものです。
具体的には、「私の方を振り向いて欲しい」「仲良くなりたい」「好きになって欲しい」というようなことです。
この場合、「愛している」の意味は、「自分のために何かをやって欲しいという強い要望を自分の中に感じる」ということです。
けれども、言うまでもなくこれは「愛している」ということではありません。
立場を逆にすると、すぐに分かる話です。
「あなたに○○して欲しい」と思っている人間が近づいてくると、ほとんどの人がそのことに感づきます。
つまり、「ああ、この人は私を利用しようとしているな」と感じるいうことです。
もしかすると「利用」という言葉は、表現として少し強すぎるかもしれません。
実際、意識的にそう思うことは少ないことでしょう。
とは言え、「自分に要求をしてくる雰囲気のある人に対して、何となく嫌な感じがする」というのは、しばしば起こることだと思います。
よく言われることではありますが、愛するということは、相手がありのままでいることを受け入れることです。
その意味では、「ああして欲しい」「こうしてもらいたい」と思うことは、愛することではないわけです。
実際、ありのままの自分を受け入れられたとき、人は「愛されている」と感じるものです。
ですが逆の立場になると、多くの人が途端にそのことが分からなくなってしまいます。
こんな風に書いたからといって、別に「あなたは間違っている」と指摘したいわけではありません。
また「人に見返りを求めることがない聖人君子のようになれ」と、言っているわけでもありません。
「自分がしていること」や「自分が求めているもの」について、きちんと整理をしておくのが大切だということです。
それがない状態で進むと、どうしてもうまく行かないことが多くなってしまうからです。
「振り向いてくれない」とか、イッちゃってたじゃん、オレ。
まぁ、何がオカシかったのかを、今一度確認しておいてくれたまへ。
愛される方法
ここまでの考えを踏まえて、「愛される方法」を解き明かしていくことにしましょう。
二つ前のセクションでは、「自分がしていることを相手が見ると、相手の心にもその同じことが呼び起こされる」という話をしました。
一つ前のセクションでは、「相手がありのままでいることを受け入れることが、愛するということだ」と書きました。
これらを合わせれば、愛される方法が明らかになります。
つまり、「相手がありのままでいることを受け入れるとき、相手の心の中にもそのことが呼び起こされ、自分も愛されることになる」ということです。
流れをもう少し詳しく書いていきましょう。
まず、「相手がありのままでいることを受け入れる」ということをします。
それが「愛するということ」だからです。
そうやって相手を愛するとき、相手はそれを目の当たりにします。
誰かの「愛する」という行為を認識するとき、脳の中ではそれと同じような反応が起きます。
これが、相手が愛するということ、つまりあなたが愛されるための呼び水となるのです。
愛することを繰り返し見せることで、相手にとっても愛することが当たり前のことになっていきます。
愛されたいのなら、自分の側がまず繰り返し相手への愛情を呼び起こすことです。
これがつまり、「愛される方法」です。
「まず自分から与えなさい」みたいな話かよ。
ワイは、とにかく自分がまずトクしたいんだよ。
でも、そう思ってれば、周りにはそういう人間が集まってくることになるゼ?
愛されない方法
多くの人が、先ほどのセクションで説明したことと逆のことをやってしまっています。
もうお分かりのことかとも思いますが、大事なポイントなので解説しておきます。
多くの人が「好きな人」に対して、何らかの欲求を持っています。
「自分のことを好きになって欲しい」「仲良くしたい」「付き合ってほしい」「結婚したい」等々です。
ありていに言えば、それは「自分の思うとおりにして欲しい」という相手に対する要求です。
相手に対して要求を持ち、それを表現すれば、相手はそのことを認識します。
あるいは、表現してはいなくても、無意識的に伝わるということがあります。
すると、相手の脳の中でもまた「相手に対して要求する」ということが呼び覚まされるわけです。
そのような反応は、あまり意識されることがありませんが、確かに起こります。
例えば、それは「あなたこそ、私の思うとおりにすべきだ」という意識に変わるかもしれません。
あるいは、「自分に要求することはやめてほしい」だったりもするでしょう。
いずれにしても、互いに要求し合うことになり、衝突が起こることになるのです。
もしあなたが愛されるのを避けたいと思うのなら、相手への要求で頭を一杯にしておくのがよいでしょう。
そしてそうでないのなら、逆のことをすべきだということになるわけです。
「振り向いてくれ」とか「好きになってほしい」とか思うこと自体、逆効果なんじゃん。
それ自体が、普通に「イヤな感じ」なコトなんだよ。
まとめ:愛される方法
記事のポイントを整理します。
「愛される方法」については、ポイントは次の3つとなります。
- 他人の行為を認識すると、ミラーニューロンの働きによって認識した人の脳内でも同じような反応が起きる。
- まず自分の側で「愛する」ということをして、それを繰り返せば、相手の脳内でも「愛する」ことが当然のことになる。
- その際の「愛する」というのは、相手がありのままでいることを受け入れること。
ここまでは、ミラーニューロンを活用した「愛される方法」について解説しました。
内容としては、「引き寄せの法則」そのものとさえ言えるものです。
この方法は愛だけでなく、様々なことに応用ができます。
例えば子供に勉強させたいときには、どうしたら良いでしょうか。
答えはもちろん、「自分が勉強している姿を見せる」ということになります。
「自分は勉強しないで苦労したので、子供にはやらせたい」という親御さんがいますね。
自分ができないこと、できなかったことを子供にやらせようとしている、ということです。
しかしDNAの半分が同じである自分の子供に、自分ができないことをやらせようとするというのは酷な話というものです。
同様に「愛する」ということについても、自分ができてもいないのに求めたのでは、なかなかうまくは行きません。
その点について、少し考えてみていただければと思います。
ただし、別に「認識が甘い」というようなお説教がしたいわけではありません。
仕組みやプロセスが分かっていないと、うまく行かないことが多くなってしまうという話です。
下の記事でも書いたとおり、「自分もまた引き寄せられていくときに、望むものが引き寄せられてくる」のです。
そのことを忘れずにいてください。
-
引き寄せできない人が持つ勘違いと自動的に夢を実現する方法
ココがポイント 引き寄せのニュアンスを正しく理解する。 ぺんたか 今日のテーマは、勘違い、ですか。 コンドーさん まー、そーデスねぇ。 ぺんたか つまり、「なんか、変な思い ...
続きを見る
ちなみに、今回お伝えした方法というのは、「これでなければ、うまくはいかない」ということではありません。
「こういうやり方があるよ」ということですので、その点はお含みおきください。
いずれにせよ、「愛される方法」の核心は「如何にして愛するか」だいうことが分かったのではないかと思います。
自分の側の愛情なしには、相手の愛情を呼び覚ますことができないからです。
自分が人を愛するとき、周りには人を愛する人たちが集まってきます。
それが法則です。
以下では、会員の方のために、「どうやって自分の中の愛情を呼び覚ますか」ということについて解説したいと思います。
ここまでの話の流れから、これこそが「愛される方法」そのものだとも言えます。
「愛情を回復する方法」や「そもそも愛情があるかどうかの確認方法」、「感情の扱い方」についても書いていきます。
ひとまず、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。