もくじ
「引き寄せの法則」関連
世界で2000万部以上を売り上げた、「引き寄せの法則」の火付け役。ただし、著者による「引き寄せの法則」への理解や、科学と絡めた解説部分については疑問もある。(レビュー記事は、コチラ)
引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 (引き寄せの法則シリーズ)
ヒックス夫妻による著作。イントロ部分が若干煩わしく、「内なる存在」「許容し可能にする術」等の独特の言い回しも分かりづらく、とっつきづらいが基本的な文献。(レビュー記事は、コチラ)
上記書籍を分かりやすく訳し直したもの。 文章が柔らかく、内容が入ってきやすい。
実践 引き寄せの法則 感情に従って“幸せの川"を下ろう (引き寄せの法則シリーズ)
ヒックス夫妻による著作。まさに実践的な内容。具体的な悩みに対して、どう考え、対処すべきかを多数収録している。初心者にもオススメ。(レビュー記事は、コチラ)
引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流 (引き寄せの法則シリーズ)
ヒックス夫妻による著作。原題は『A NEW BEGINNING II』。順番的には、下記の『エイブラハムの教え ビギニング』の続編。
お金と引き寄せの法則 富と健康、仕事を引き寄せ成功する究極の方法 (引き寄せの法則シリーズ)
ヒックス夫妻による著作。お金、健康、キャリアなど現実的な悩みについての指標が示されている。
理想のパートナーと引き寄せの法則 幸せな人間関係とセクシュアリティをもたらす「ヴォルテックス」 (引き寄せの法則シリーズ)
ヒックス夫妻による著作。結婚、セクシャリティ、親子、自己評価等、日常生活が主なテーマ。
エイブラハムの教えビギニング――「引き寄せの法則」で人生が変わる
ヒックス夫妻による著作。余計な前置きがなく、大事な考え方が自然に展開されていくため、読みやすい。
新訳 願えば、かなうエイブラハムの教え―――引き寄せパワーを高める22の実践
ヒックス夫妻による著作。具体的な22もの実践方法が書かれている。また、本書で展開されている「感情のスケール」の考え方は重要な指標。
上記の著作の別訳。
「引き寄せの法則」のアメージング・パワー ― エイブラハムのメッセージ
ヒックス夫妻による著作。上記の「感情のスケール」が「感情による誘導の階層」と訳され、その階層を登っていくための考え方が、身体、家、人間関係、仕事、お金などについて解説されている。
サラとソロモン ― 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣
ヒックス夫妻による著作。物語形式による「引き寄せの法則」の教え。
いつでも引き寄せの法則 願いをかなえる365の方法 (引き寄せの法則シリーズ)
ヒックス夫妻による著作。鮮やかな絵が注目されがちだが、内容的によくまとまっている。ヒックス夫妻の他の本は、口述が元になっているためか散漫な印象が強いが、この本は違っている。隠れた名著。
マイケル.J・ロオジエによる「引き寄せの法則」の解説。かなり分かりやすいが、「引き寄せの法則」の考えと合っていない部分もあり、そのまま受け取るのは問題か。(レビュー記事は、コチラ)
ウィリアム・W・アトキンソンによる「引き寄せの法則」の解説。かなり精神主義に傾いた内容。「引き寄せの法則」と関係のないお説教部分が少なくない。(レビュー記事は、コチラ)
同じく、アトキンソンの著作。大上段に構えた感じで、かなり大仰な内容だが、一般的な「引き寄せの法則」の説明からして目新しいものは感じられない。
ウォレス・ワトルズによる「引き寄せの法則」の解説。原題は『The Science of GETTING RICH』(裕福になるための科学)であり、本文内でも「引き寄せの法則」(The law of Attraction)という言葉は使われていない。が、内容的には「引き寄せの法則」。
上記の別訳。ニューソート的な色合いが強い。(レビュー記事は、コチラ)
ザ・キー ついに開錠される成功の黄金法則 (East Press Business)
『ザ・シークレット』のDVDにも出演していたジョー・ビタリーの著作。スピリチュアルな記述も見られるが、実践的、自己啓発的側面が強いか。
こちらも『ザ・シークレット』のDVDにも出演していた一人であるボブ・プロクターによる著作。「引き寄せの法則」が「誘引の法則」として説明されている。内容はイマイチ。
願望物質化の『超』法則 引き寄せの法則のマスターたちが隠す本物の「虎の巻」 (超☆きらきら)
ジュヌビエーブ・ベーレンの著作。トマス・トロワードからの教えとして、「引き寄せの法則」を解説。少しもったいつけすぎな感が漂う。下記の続編の方が、まだ勧められる。
願望物質化の『超』法則2<<スーパークラス>> マスターによるウルトラ集中レッスン (超☆きらきら)
かなり精神主義的な傾向が感じられる内容。自己暗示のようなエクササイズがいくつも掲載されている。
チャールズ・F・ハアネルによる「引き寄せの法則」についての通信教育教材を書籍化したもの。自己啓発の古典と言われるが、情報商材の古典とも言えよう。(レビュー記事は、コチラ)
そのものの言葉は登場していないようだが、内容的には「引き寄せの法則」の本。許しやイメージングの力、アファメーション、瞑想の重要性の示唆等、王道的内容。表現が女性らしく柔らかい印象。
嫌なことは手放してみよう。 成功と幸せを引き寄せる真実の法則
ガイ・フィンリーによる著作。ヒックス夫妻の「オールを手放す」という考えにも繋がりそうだが、ヒントは散りばめられているものの、手放すための具体的な方法についての言及が弱いか。
『ザ・シークレット』批判の書。ニューソートや量子力学等にも言及し、それなりに調査された感。そもそも「引き寄せの法則」は秘密などでなく、プロモーションのためのタイトルで、バーンの理解もさほど深いとも思われないので、尤もな批判も多い。
「長者番付」で常連だった銀座まるかん創業者 斎藤一人による「引き寄せの法則」の説明。本来「引き寄せの法則」は基本的に行動を重視しないが、著者は商売人であるからか重視しており、そこが大きく異なる。
ニューソート関連
「引き寄せの法則」のもととなった思想、ニューソートの解説書。源流がキリスト教の一派、一元論にあることが理解できる。(レビュー記事は、コチラ)
ニューソート的な思想の代表例。「引き寄せの法則」に通じるところも多い。
上記の別訳。
ジェーン・ロバーツによる著作。信念が現実を作るという思想を展開。チャネリング系で、ヒックス夫妻の元ネタ的な意味合いもある。
ニューソートのそのまた源流とも言えるスウェーデンボルグ(スウェーデンボリ)についての研究。鈴木大拙、森有礼、イサム・ノグチ、ブラームスへの影響等について。
ニューソートの源流のもう一人、ラルフ・ウォルドー・エマーソンの著作。自己決定の重要性は、「引き寄せの法則」にも繋がる考え方。
同じく、エマソンの著作。正義も善も、美も価値もすべてを人間に、自らに求める力強い思想。
『あるヨギの自叙伝』で知られるパラマハンサ・ヨガナンダの弟子でニューソートの思想家ロイ・ユージン デーヴィスの著作。瞑想、呼吸法、イメージング等が解説されている。
日本のニューソートの代表格「生長の家」を創設した谷口雅春の著作。仏教やキリスト教に言及しながら、いわゆる「光明思想」が展開されている。
オーストリアの作家、シュテファン・ツヴァイクによる著作。メスメル、M.ベーカー=エディ、フロイトの3人を通して無意識の働きを研究。メスメルはニューソートの祖、メリー・ベーカー・エディはニューソートの一派であるクリスチャン・サイエンスの創設者である。
ニューソート系の宗教思想家J・E・アディントンの著作。祈りによる奇蹟の実現について解説。翻訳は「生長の家」の谷口雅春によるもの。
同じくアディントンの著作。潜在能力の開発を、一神教的な信仰に基づいた見地から説明。記憶力向上、禁煙、不眠症等の日常的な悩みにも答えている。
『ザ・シークレット』でも発言が引用されているプレンティス・マルフォードによる著作。思考の力を強調。「引き寄せの法則」についても言及されている。
ロバート・シュラーによる著作。かなりの精神主義的主張。もはや根性論と言っても過言ではない。信念を持てばすべて解決すると主張しながら、それを如何にして持つかについての主張が疎かなのは、ニューソートの一部に見られる典型的な欠陥か。
いかにして自分の夢を実現するか―思いどおりの人生を築くためにすべきこと
同じくロバート・シュラーの著作。訳は、京セラ名誉会長の稲盛和夫。こちらの方が、困難に直面したとき等にどう考えるべきかが多く書かれているが、いずれにせよ不撓不屈の積極的解釈を持てといった具合の教え。
世界で4000万部以上も売れたリチャード・バックによるベストセラー小説。翻訳は五木寛之。思想的には、ニューソートの影響が強く感じられる。
同じくリチャード・バックによる小説。翻訳は、村上龍。「引き寄せの法則」そのものなセリフや、ヒックス夫妻の「許容し可能にする術」についての説明と同じ内容のセリフが登場している。
瞑想・マインドフルネス関連
脳神経科学の立場から、瞑想等の仏教的な教えを読み解く意欲作。某メンタリストも絶賛なのだとか。科学的にも正しさが証明されたとしても、自らや他への思いやりを持ちえない無明を如何せんという感。
脳を鍛えてブッダになる52の方法―ハーバード大学神経心理学者が教えるブッダの智恵をもたらす脳トレーニング
リラックスする、自分を許す、好奇心を持つ等、平易な内容のアドバイスが展開されている。内容的な正しさは理解できても、実践したい気にさせられるかと言えばさにあらず。
ブッダが開発したと言われるヴィパッサナー瞑想についての解説。「事実の世界と概念の世界を厳密に識別し、事実の世界の本質を洞察していくのがヴィパッサナー瞑想」。
自分を変える気づきの瞑想法【第3版】: ブッダが教える実践ヴィパッサナー瞑想
アルボムッレ・スマナサーラによる著作。ヴィパッサナー瞑想についての易しい解説。
無意識・潜在意識関連
サイコ=サイバネティクス理論を展開したマクスウェル・マルツによる著作。成功本能、自動成功メカニズム、健全な自尊心、イメージの重要性等を解説。プラシーボ効果についても言及。
「潜在能力」であらゆる問題が解決できる―あなたの才能を目覚めさせる「ナチュラル・ブリリアンス・モデル」4ステップ
フォトリーディングで有名なポール・R・シーリィによる著作。問題解決について、潜在意識の開発によってアプローチする方法を解説。
無意識的な価値判断が与える影響について解説し、呼吸法や瞑想を勧めるなど内容としては、一般的で常識的な部類。
日本におけるユング研究の第一人者河合隼雄による著作。集合的無意識の概念も、長い年月を経て得られた形質と捉えれば不思議な話ではない。
C・ジェームス・ジェンセンによる著作。潜在意識に関する基本的な知見が、よくまとめられている。内容も分かりやすく、ビギナーにオススメ。
無意識のパターンを知ることで、世界の捉え方をコントロールして問題を解決しようとする試み。実際のカウンセリングから得られたコツがいくつも書かれており、興味深い。
実演・実験が多数掲載されており、分かりやすい。言葉と感謝の重要性が説明されている。思想的な内容は薄め。
成功法則・自己啓発関連
ナポレオン・ヒルによる成功法則についての最も有名な著作。原題は、『Think and Grow Rich』。
ナポレオン・ヒルによる著作。「引き寄せの法則」についての章あり。
ロバート・コリアーによる著作。潜在意識の活用。成功への公式、マスターマインド等について。
これは書籍だが、同名の映画も存在。映画については、マイケル・J・ロオジエが『引き寄せの法則』の中で見るべきものとして言及している。量子物理学を引き合いに出した説明がなされているが、内容的には疑問。
『富を「引き寄せる」科学的法則 (角川文庫 ワ 5-1)』を書いたウォレス D.ワトルズによる著作。積極的で倫理的な思考によって成功せんとする、成功法則の王道的な説明が展開されている。
「著者のノーマン・V・ピールは、デール・カーネギー、ナポレオン・ヒルと並ぶ自己啓発の御三家」とのこと。著者は牧師であり、主張の根底に信仰があるため、合わない人には合わないか。
神経言語プログラミング―頭脳(あたま)をつかえば自分も変わる
神経言語プログラミング(NLP)とは、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーにより開発された心理療法の一種で、自己啓発にも活用されているもの。本書はバンドラーによる著作。
望む人生を手に入れよう―NLPの生みの親バンドラーが語る 今すぐ人生を好転させ真の成功者になる25の秘訣
こちらもバンドラーの著作。ビリーフ(信念)を変化させるテクニック、恐れを乗り越えるためのエクササイズ等を解説。
ラルフ・ウォルドー・トラインの著作。自動車王ヘンリー・フォードが、自身の成功はトラインの本によると語ったのだとか。すべてのものは無限の源から生まれたとする、いわゆる一元論的な説明が展開されておりニューソートの影響下にあるものと思われる。
成功者をマネて成功者のフリをすること、強く願うこと、断言すること(アファメーション)、目標を明確化すること等、王道的内容。
『引き寄せの法則』を書いたウィリアム・W・アトキンソンがセロン・Q・デュモンというペンネームで著した本。相変わらずの精神主義的、お説教的、修行的な内容。
人気ブロガー、エリック・パーカーによる従前の成功法則への批判の書。「引き寄せの法則」へも、下記のガブリエル・エッティンゲンの主張をもとに批判が展開されているが、「引き寄せの法則」への深い理解から生まれたものとは言い難い内容。
成功法則について様々な理論と方法をまとめ、実践した結果を掲載している書籍。結果は著者の個人的なものでデータが十分とは言えないが、成功法則について網羅的に知るのには便利。
コーチング関連
コーチングの大家、ルー・タイスによる著作。エフィカシー(自己効力感)を高めることの重要性。
ルー・タイスの著作。信念と期待、快適ゾーン(コンフォートゾーン)等、理解すべき概念が提示されている。プラセボとの関連についても解説あり。
ルー・タイスと日本の分子生物学者 村上和雄の共著。「スコトマ(スコトーマ)」、「スマート・トーク」についての解説。
ルー・タイスのプログラムをブラッシュアップした苫米地英人による著作。
同じく、苫米地英人の著作。表現が平易で理解しやすい。アファメーションの組み立て方が11段階の詳しいステップで解説されている。
心理学関連
ポジティブ心理学の旗手、マーティン・セリグマンによる著作。ウェルビーイング、持続的幸福度の概念。
フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)
「フロー」(≒ゾーン、無我の境地、忘我状態)の概念を提唱。その条件等を提示。
ポジティブ思考と精神的健康、幸福感、抑うつ等との関連についての研究。
成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則
ガブリエル・エッティンゲンによるポジティブ思考への批判の書。願い(Wish)、結果(Outocome)、障害(Obstacle)、計画(Plan)というプロセスの実践を勧めるWOOPの法則を提唱。
能力は固定的と捉える「硬直マインドセット」でなく、努力で能力を伸ばせるとする「しなやかマインドセット」の重要性を提唱。しかし、如何にしてマインドセットをしなやかにするかについてが弱い。
コンパッションとは思いやりの意。自己への慈悲心を持つことを勧める書である。マインドフルであること、自己に感謝することなどを提唱し、そのためのエクササイズが収録されている。
催眠・自己暗示関連
催眠療法の大家であるミルトン・エリクソンの弟子、W・H・オハンロンによる著作。無意識的なものが思考や行動に与える影響の大きさや、無意識への働きかけのための方策が理解できる。
ミルトン・エリクソン等の業績を研究することから生まれたNLPを創設したジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーによる共著。言い回しや所作による暗示によって無意識に働きかける方法が平易に説明されている。
同じくバンドラーとグリンダーによる共著。言語の深層構造から及ぼされる深層意識への影響を探る研究。かなり専門的な内容。
自己暗示療法を開発したエミール・クーエの著作。前半は、C・H・ブルックスによるクーエの紹介。後半はクーエ本人による自己暗示療法の解説。
上記の後半部分の別訳。こちらの方が表現は平易。
センセーショナルに煽るのではなく、現実的に説明しようとする姿勢が好印象。実践方法の説明については、自律訓練法による。具体的な対象としては、禁煙・ダイエット・記憶等。
脳関連
ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
人間の共感能力や無意識的な相互の呼応に深く関係していると考えられるミラーニューロンについての書籍。
ミラーニューロン発見者の一人であるリゾラッティによる書籍。単に他人の行為を認識する際にも、脳内で同じ行為のシミュレーションが行われていることが分かる。
オックスフォード大学教授のエレーネ・フォックスが、脳科学の立場から、楽観主義的態度の優位性を語り、それが生得的なものか、獲得可能なものなのかを議論。
これまでとは違う刺激を脳に与えることで病気や障害の改善を目指す研究。脳の可塑性についての興味深い実績の報告。
医学・医療関連
考え方、心構えが健康に与える影響についての考察。催眠、マインドフルネス、宗教との関連についても解説。
魂の再発見―聖なる科学をめざして (ヒーリング・ライブラリー)
臨床医ラリー・ドッシーによる非局在性と身体的健康に関する著作。
イメージが現実に与える影響の実際例として、プラシーボは重要な効果。欲求と許しについても言及がなされており、興味深い。
医師との信頼関係が、効果に大きな影響を与えることが提示されている。プラセボ効果の積極的な活用を提唱。
翻訳ものよりも読みやすく、内容的にも豊富。よくまとまめられており、プラセボ関連ではオススメの一冊。
ハーバート・ベンソンによる著作。治癒の根源として「想起ウェルネス(想起された望ましい状態)」を提唱。アファメーションやビジュアライゼーションについても言及されている。
同じくハーバート・ベンソンによる著作。瞑想時などの状態を「リラクセーション反応」と呼び、「闘争・逃走反応(fight or flight response)」に拮抗するものと位置づけて、条件や効果について研究。
宗教関連
「引き寄せの法則」の源流には、キリスト教がある。では、キリストとされるイエスは何をし、何を教えたのか。超自然的な力をもったメシアとしてでなく、一人の男としてイエスを現実的に解釈する必読の書。
地面が割れて菩薩が次々と現れてくるなどというフィクションとしての「お経」でなく、そもそもブッダが何を語ったのかに耳を傾けるために有用な一冊。
宗教が生み出される背景に迫らんとする研究。宗教は無意識的な反応の結晶とも言えるので、その背景については概要を捉えておくべきと思われる。
その他
ビジュアライゼーションによってスポーツの上達を目指すという内容。成功した場面をイメージするメンタルトレーニングとは違い、プレイについてのイメージの話である。セルフ1(命令者たる私)とセルフ2(実行者たる自分自身)との関係として問題を捉えている。
原題は、『The Biology of Belief』(信念の生物学)。細胞生物学者による潜在意識、信念についての研究。かなり興味深い内容。
フランスのモラリスト、アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)による著作。「成功したから満足しているのではない。満足していたからこそ成功したのだ。」
番外編(関連して読んだ本)
ヒックス夫妻の著作の翻訳なども手掛ける著者による本。日常的に取り組みやすいティップス集。引き寄せの法則について学んでも、「実際にどうやれば?」と感じる方には向くか。
Keiko的Lunalogy 自分の「引き寄せ力」を知りたいあなたへ
引き寄せ本というよりは、占星術本か。説明については、さすが占い師という感じで、巧みな印象。
アファメーションを英語でしてみる、という試みについての本。エゴの検閲を逃れるためということだと思うが、面白いアプローチかもしれない。
潜在意識を、阿頼耶識として説明。そちらの用語を使った説明がなされているが、実践については、瞑想や感謝、アファメーションと一般的な内容か。