2019.04.09 「暗示のチカラ」
『ミルトン・エリクソンの催眠療法入門』を再読。
20世紀最大の心理療法家とも言われるミルトン・エリクソンの弟子、オハンロンの著作。
催眠療法ってのは、本からの印象で単純に言うと、トランス状態に導き、暗示を与え、そのチカラで問題を解決するための方法、みたいなコトになる、感じがする、かもしれない。
あっさいモテテクの話なんかで、よく出てくるのにミラーリングってのがあり・・・
相手の動きをマネして、好感を持たせるとされていたりするワケだが、そのミラーリングについても言及されている。
ただし、あくまで療法の中の一つのアプローチの仕方として、また、前提として「許容・関心・観察・利用」ってのがあるとされている。
それはつまり、相手のどんな反応・行動・体験にも関心を向けるってコトだ。
結局、ここでも、やはり「許容し可能にする術」が大事なんだね。
と、ムリヤリ繋げてみた。
つっても、暗示のチカラという意味では、「引き寄せの法則」も同じだとイッていいだろう。
けどな。
エリクソンが、おねしょが治らない少年にどんな暗示を与えて解決したかってエピソードが、特に面白い。
ので、興味のある方とか、いまだにおねしょが治らない方なんかは、読んでみると吉かも。
催眠というと、自分の思うとおりに相手を操るみたいなイメージがある人もいるやもしれん。
ただ、効果を上げるには、「相手にとってもそれが有用である、得になる」と自分が思ってるってコトがキモのようにも思えた。
相手に思い込ませるには、まず自分が思い込む必要があるという感じか。
まずは、自己暗示に精を出すのがよろしかろうかなと、思う。
と、まぁ、今日はこんなトコで。
2019.04.15 「握りしめた手を緩めよ」
ツイッターでつぶやくネタを考えている。
その一つを取り出し、何か書いてみたいと思う。
思った。
次第。
ツイートは、こんな感じ。
「アナタが求めているモノは、すでにアナタの手の中にあるんだけど、アナタは成功を求めて必死になりすぎているから、手を強く握りしめ、手のひらの中のモノを忘れて騒いでいるって、つまりはそーゆーコトなのさ。」
望むモノを実現するには、すでにそれが起こったモノとして考えよというのが、「引き寄せの法則」の基本的な考え方だ。
「すでに実現している」と考え、そのコトをシミュレートして実感するとき、現実化に向けて大きくコトが進み出す。
多くのヒトが、「望むモノを実現するためには、クリアすべきハードルがある」と考えている。
けれども、その多くは「クリアしなければ夢が叶わない」ようなモノでもなければ、「クリアすれば夢が叶う」というモノでもない。
例えば、素敵な彼氏・彼女ができるためには、もっと痩せなきゃならないみたいな話だ。
別に、それがクリアされたからと言って、望みが実現するとは限らない。
なおかつ、クリアされない状態でも、実現される可能性はある。
つまり、そのクリアすべきハードルというのは、仮想の条件でしかない。
そしてまた、それをイメージしているというコト自体が、夢の実現を阻んでいる。
自分の目の前にわざわざハードルを置いて、「向こうに行けない」と言っているようなモノだ。
置いたのは自分自身だし、少し横にズレればカンタンに向こうに行けるのに、である。
言ってみればそれは、自分が自分に用意した言い訳だ。
「それがクリアされていない現時点では、夢が実現しなくても仕方がないのだ」と自分に言い聞かせるためのエクスキューズであーる。
アナタは、手を握りしめてしまってはいないか。
手を握るコトで、中のモノが見えなくなって、それを探してはいないか。
なんつって。
なんか、取り上げた文とつながってないような気もする。
分かったような、分からないような話。
だけど、こういうのを、もっと「ずんだららぁ」と書いてイキたいと思っておる。
考えをまとめるために、な。
で、後で消したり、な。
てなワケで、また次回。
2019.04.23 「メタ無意識を書き換えて成功する」
『なぜかうまくいく人のすごい無意識』梯谷幸司著 フォレスト出版 2018、読了。
「「引き寄せの法則」ってのは無意識の活用の方法だろう」っつー、当研究所の考えがあるので、読んでみた次第。
本書では、「メタ無意識」というモノがあると主張されている。
で、そのメタ無意識ってのが、どーゆーモノかと言えば、潜在意識の器なのだそうだ。
「この器(=メタ無意識)こそが、人生の中のさまざまな現実を作り出す思考などの前提となる「形・器」なのです。P24
コレってつまり、ビリーフシステム(信念体系)のコトをイッてんだろうナ。
ビリーフシステムってのは、無意識的な判断基準、価値基準みたいな話だ。
知らんけど。
例えば、いかにも威厳のある感じの立派そうなご老人がいたら、敬語で対応するヒトが多いだろう。
そのとき、「このヒトは立派そうだし、人生の先輩でもあるから、敬語で接することにしよう」と意識して判断するヒトは、ほぼいない。
ただ、瞬間的にそーゆー態度が決定されるコトになる。
だから、そこには無意識的な価値基準、ってのがあるワケだ。
そういうモノの全体は、ビリーフシステムと呼ばれている。
ブリーフシステム、なんて言われたりもするけどな。
決して、パンツの話じゃないから、気をつけるように。
そんなこんなで、本書で言われているメタ無意識ってのは、そんなおパンツシステムのコトをイッてんだろうって話。
ちなみに、ビリーフシステムってのは、コーチングの用語だ。
コーチングってのは、コーチするやり方のコトだろう。
たぶん、な。
コーチと言えば、スポーツ選手の能力を伸ばす役割だわな。
でも、その手法を使って、ビジネスとかでも、指導をして行こうってのが、コーチングな気がする。
でも、気のせいかもしれない。
ところで、このビリーフシステムって概念について、認知科学では内部表現と呼ばれているのらしい。
まぁ、「外側からの情報が、心の内側でどう表現されるか」みたいなコトだと考えると、言葉のチョイスとしては、変な感じではないわな。
で、コーチングや認知科学で同じ概念に言葉が与えられているってコトは、だいたい同じようなコトをミンナ考えているっつー感じなんだろうと思う。
重要なポイントについて、意見が一致しているって類の話だ。
話が長くなったけど、ビリーフシステムとか内部表現とかっぽい、メタ無意識ってのが、大事だと本書では説明されている。
んで、そーゆーメタ無意識がいい感じじゃないから色んなコトがうまくいかないんだと、主張されている、ようだ。
なおかつ、成功するためにはメタ無意識を書き換えればよいのだヨ!という話が展開されておる、感じがする。
まぁ、メタ無意識によって色んなコトが勝手に判断されて、ある意味、それに引き摺られてイキてる、みたいなトコがあるので、ゼンゼン大げさな話ではない、わな。
たぶん、な。
で、実際、どーゆー風に書き換えるのかとか、何を指標に書き換えるのかについては、まぁ、本を読んでくれたまへ。
ついでに当研究所の考え方と違うかなと思うトコをちょっと書いておくと、感情が重視されていない点だね。
あるいは、それも含めて味わってみるのもよろしかろう、かな。
「無意識を利用して年収を思い通りに上げていく方法」なんて感じのフザけたコト(?)も書かれているので・・・
興味のある方は、いますぐポチってイクのが吉。
かもしれない。
ってなコトで、また次回。
2019.04.30 「ザクッと概要をまとめてみる」
さて、平成も終わるので、ザクッとだが、少しまとめ的なモノを書いてみようか。
先日の書評でもできたが、重要なのは、自分が世界を見るときの見方を変えるというコトだ。
ただし、その見方というのは意識的なモノでなく、無意識的なモノの方である。
これまた先日の記事にも書いたが、立派な老紳士に声を掛けるときには、大抵のヒトは「おい、オマエ」とは言わない。
それなりに丁寧な言葉で対応する。
けれども、その態度決定は意識的になされたモノではない。
このように脳内には、無意識的な態度、世界を解釈するときの自動的な処理のシステムがある。
これが、ビリーフシステムとか内部表現と呼ばれるという話も、前回したとおりである。
そして、肯定的・積極的な宣言をするアファメーションも、望ましい状態を臨場感をもってイメージするビジュアライゼーションも、そのような「モノの見方」を変えるための方策にすぎない。
つまり、それこそが目的であって、仮にもっと強力で素早く変える方法があるのだとしたら、そちらを優先すべきだというコトになる。
さて、なぜビリーフシステムを変えるべきかと言えば、まずもって脳がキャッチできる情報自体が変わってくるからだ。
脳は、感覚器が受け取ったモノをそのまま受け取るのでなく、情報の選別をしている
「もうダメだ」と思っているヒトには、チャンスが目の前にぶら下がっていても見えない。
答えを探すコトを諦めないモノは、最後には、隠されたヒントを見つけ出す。
だから一般的には、「ポジティブに行こう」などと言われるコトになる。
しかし、それはただ意識的な心掛けでは、うまくは行かないモノだ。
なぜなら、チャンスになりうる情報というのは意識をしているとき以外にも、周囲を流れているモノだからだ。
そして、ポジティブさを意識し続けるコトなど、できはしないからだ。
そのため、無意識的な態度を身につける必要がある、という話になるワケである。
また、ビリーフシステムは、自分が掲げている看板のようなモノでもある。
ポジティブな無意識的態度ができあがっているニンゲンは、説明の必要もなく、周囲に肯定的な影響を与えるコトになる。
そして、それがまた協力や有用な情報を引き寄せる結果にもつながってくる。
自分が受け取る情報も変わり、周囲にも影響が与えられる。
それが、「引き寄せの法則」の強力な効果だと言える。
「引き寄せの法則」では、「望むモノがすでに手に入ったかのように振る舞え」とよく言われる。
ワークショップなどとも呼ばれるが、これらすべては、ビリーフシステムの書き換えのための方法だ。
アファメーションもビジュアライゼーションも、ワークショップの一種であると言える。
ワークショップを行う際には、カギになるポイントがある。
それが欠けていては、いくらやってもムダになる。
「引き寄せの法則」について語られた本は、数多あるが、その点が十分に強調されている本は少ない。