ココがポイント
瞑想によってエゴが沈められ、引き寄せの下準備ができる。
アレって、カシコな小坊主がトンチを解くんだけど、「座禅組んで考えたら、答えが分かった」って話じゃなくて、「瞑想して心を無にしたら、答えがやってきた」って話なんだけど、知ってた?
ガキの頃から何回も見たことあるけど、知らんかった。
カシコなボーズが考えてんだと思ってたワ。
ロンダ・バーン、ヒックス夫妻、チャールズ・ハアネルと、「引き寄せの法則」の本を書いた多くの著者が、瞑想することを勧めています。
また瞑想は、幸福感を増すこと、記憶力を高めること、免疫力を上げること、感情をコントロール力が増大することなどが、すでに実験によって確かめられています。
遠い昔から実践されてきたのも、とても高い効果があることが経験的に知られていたからなのでしょう。
実際、瞑想によって「引き寄せの法則」を活用する力についても、より大きく期待できることになると思われます。
けれども瞑想の具体的な方法については、「引き寄せの法則」関連書籍の中で説明されることはあまりないようです。
そのためここで瞑想の実践方法を示し、また「引き寄せの法則」との関係について説明をしておきたいと思います。
瞑想でもして、もうちょっと気の利いたコトが言えるようになってくだたい。
もくじ
瞑想のやり方
瞑想の具体的なやり方ですが、主に二種類のものがあります。
一つめは、「ただ一つのものに集中する」という方法です。
もう一つは、「いま自分が感じているものやイメージしていることのすべてに意識を向ける」という方法です。
順番に説明して行きましょう。
瞑想の一つめの「意識を一点に集中する方法」ですが、よく知られているのは、自分の呼吸に意識を向けるというやり方です。
より具体的には、イスでもあぐらでも構いませんが「リラックスした状態で目をつぶって座り、自分が吸って吐いているその呼吸だけに意識を集中させる」というものになります。
集中する対象としては他にも、目を閉じたときに見える模様を見つめ続けるという方法もあります。
また、マントラ(呪文)を唱えたり、ろうそくの炎を見続けるようなものも知られています。
瞑想のやり方の二つめは、「すべての感覚や思考を、そのものとしてただ受け取るという方法」です。
最近では、宗教色を薄めて「マインドフルネス」などと呼ばれ、関連する本がたくさん出版されていて、企業の研修などでも活用されたりしているようです。
こちらも一つめの方法と同様に、まずリラックスして座ります。
そして、耳から聞こえてくるものや肌に感じるもの、頭の中に湧いてくるイメージなどを、それについての判断をせずに、そのまま受け取り了解をして、ただ受け流すということをします。
何かが聞こえてきたり、雑念のようなものが起きても、「聞こえたな」「雑念が湧いたな」というように、ただそのものとして把握して、自分の心の動きを観察することを続けるわけです。
実際の話。
飛べもしないペンギンのくせに、無駄にバタバタと。
瞑想の特徴と効果
二つの方法について書きましたが、共通しているのは、どちらも意識を「いまこの瞬間だけ」に向けようとしているところです。
何のために現状にだけ集中するかと言えば、一つの大きな目的としては、マインドワンダリングを防ぐためというように説明できます。
マインドワンダリングとは、「精神のそぞろ歩き」というような意味合いです。
気をつけていないと、心は様々なことを勝手に考え、ウロウロとさまよい始めます。
その多くは過去の出来事やそこから生まれた感情についての反芻であり、あるいは未来についての虚しい想像にすぎません。
つまり対象を見失った考えであって、そうであるがゆえに延々とループしてしまったり、脈絡なく無駄につながっていったりすることになるわけです。
マインドワンダリングを放置すると、往々にして、思い込みを深めたり恐怖を植え付けたりすることになり、結果として、つねにそれらを味わってしまうことになります。
瞑想はその鎖を断ち切り、いまのこの瞬間に意識を立ち戻らせることをしてくれるものなのです。
それによって、自分が囚われているものに気づかせ、客観視させてくれる効果もあります。
いずれの方法においても、深い瞑想状態に入っていくと、手足など体の感覚がなくなるような場合があります。
これは、通常時には腕がどういう曲げ方でどこに置かれているのかなどについての情報が脳に信号として伝わっているのが、活動を鎮めたことで抑えられている状態と見ることができます。
また、脳内のセロトニンが増えることによって、痛みなどの感覚が抑制されているとも考えられます。
身体感覚が薄まることは催眠に陥っているときにも観察されるものであり、意識への入力情報が弱められている状態と捉えられるでしょう。
瞑想の効果として、記憶を司る海馬や自制心に関わる前頭前野の領域が大きくなることが確認されています。
脳が変わるということは、自分にとっての世界のありようが変わることでもあり、同時に、そこから得られた情報をどう処理するかが変わることでもあります。
瞑想と「引き寄せの法則」
次に、瞑想は「引き寄せの法則」とどんな関係があるのかという点について考えていきます。
瞑想を実践すると分かりますが、人間の頭の中では絶えず思考が湧き上がり、また巡っています。
いつでもエゴ(意識)がつぶやき、主張し、わめき続けているわけです。
瞑想には、このエゴの声を鎮めてくれる効果があります。
当サイトでは、「引き寄せの法則」をエス(無意識)の力を利用した願望実現の方法と見ています。
エゴ(意識)の働きは、目的を持って、明示的に情報を操作しようとします。
つまり、理屈でプランを立てて、そのとおりに実行しようとするわけです。
そのため、エゴ(意識)にはエス(無意識)が自動的に情報を処理するプロセスを邪魔している部分があるとも考えられます。
逆に言えば、エス(無意識)の活動を促進するためには、エゴ(意識)を大人しくさせることが有効と考えられ、そのために瞑想を行うという風にも言えるわけです。
瞑想をしていると、いわゆるトランス状態に入ることがあります。
ヒックス夫妻版の「引き寄せの法則」において、著者であるジェリー・ヒックスにはチャネリングによってエイブラハムと呼ばれる存在が憑依し、それが「引き寄せの法則」についての教えを説いています。
この例などはまさに、自由に振る舞えるようになったエス(無意識)がその独自の理論を展開している状態と見ることができるでしょう。
もちろん、瞑想を行わないとまったく「引き寄せの法則」が使えないということはありません。
しかし瞑想によってエゴ(意識)が大人しくなると、エス(無意識)に関わる部分の神経回路が活性化されることになります。
それは言ってみれば、「引き寄せのための下準備ができた状態」と考えられるわけです。
瞑想は、シンプルに表現すると「頭が良くなる方法」とさえ言えるものです。
なおかつ、お金が掛かったり、何らかの準備が必要されるものでもありませんので、少しずつでも取り組んでみることをお勧めします。
「自分は落ち着きがないからムリだ」と考える人もいるかもしれませんが、そういう人ほど必要だと言えますし、より高い効果が見込めることにもなるのです。
瞑想と認識のシステム
瞑想を実際にしてみると、慣れないうちは、いわゆる雑念が次から次へと浮かんできて、なかなか集中できないと感じるかもしれません。
けれども、瞑想は必ずしも一度に何十分、何時間と長くやらなければ意味がないというものではありません。
たとえ数十秒程度であっても、何度でも機会を捉えてやってみてください。
試みるうちに延べでの実践時間が伸びていき、すると、心が落ち着いていたり頭が冴えたりというようなことが感覚として分かってくることでしょう。
二つの瞑想法を紹介しましたが、一つ目に紹介した方法をサマタ瞑想、二つ目をヴィパッサナー瞑想と言います。
後者の方は、ブッダによって開発されたものと言われ、世の中を認識する仕組みを組み替える働きを持っているものと言われています。
こういう認識システムの変更は、「引き寄せの法則」の目的と一致するところです。
つまり、どちらも「自分が世界をどう捉えるか」を変えてやることで、望ましい状態に近づこうとする目論見だと考えられるということです。
また、ヒックス夫妻版の「引き寄せの法則」で理想的な状態とされる「許容し可能にする状態」というのは、仏教で言うところの「無執着の心」と通じるところがあるようです。
いずれにしても、自分の身に起こったことをどう捉えるかという認識のシステムは、長い時間を掛けて無意識的に作られたものであるというのは間違いのないところです。
また、人間の苦しみも喜びもそのシステムに深く依存しているという点も、紛れもない事実でしょう。
瞑想とは人間の認識システムを整えていくことであり、かつ、それが変えられるということを意識させる重要なメソッドになっています。
その気付きは、自分自身が運命に支配されるだけの存在ではないということを深く感じさせてくれるものです。
そのこと自体がまた、新たな取組へのモチベーションを与えてくれるものでもありますから、ぜひ実践し、変わっていく自分を実感してみてください。
自分が世の中をどう捉えているかを変えちゃうのが、瞑想か。
そのために、自分の認識を変えるコト。
で、まさにそのコトのために瞑想がある、という話になるワケだ。
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