ココがポイント
「引き寄せの法則」は、無意識の活用法。その働きで、現実を変える。
だったら、ある意味、なんでもアリなので、結局はドーでもイイ話になっちゃいマスわな。
それじゃ、ごく一部の人しか納得しないからダメだろって感じなんス。
「引き寄せの法則」とは、「似た者同士が引き寄せられる」というルール、あるいは、そこから導き出される「考えたことは現実になる」という法則のことです。
その内容については、ただ一人だけが主張している話ではなく、様々な著者がその正しさを説明する本を出しています。
けれども、「宇宙」や「波動」といったような言葉が用いられることが多く、その意味は、曖昧でもあり、また怪しげものになってしまっています。
ここでは、できるかぎりスピリチュアル系の解説をせずに、現実的な解釈していきます。
「引き寄せの法則」の働きを簡単に表現するとすれば、「ポジティブなイメージを持つことのメリット」ということになるでしょう。
そして、そのメリットは、無意識の働きによるものと説明できます。
また、そうした無意識の影響というのは、主観と客観の両面から考えることができます。
つまり、ポジティブなイメージが無意識に与える影響には、それを思い浮かべた「本人の心の中で生じるもの」と、その結果として「周囲の人との関係の中で生まれるもの」の二種類があるということです。
それぞれ、順番に見ていくことにしましょう。
詳しい説明は、主観、客観の両面から、順番にしてイクよ。
もくじ
「引き寄せの法則」が自分の心に与える影響
まずは、「引き寄せの法則」の主観的な効果について考えてみます。
そもそも「引き寄せの法則」は、自分が叶えたい望みを実現するための方法です。
そして、実現したい願望については、お金持ちになることでも、理想のパートナーを見つけることでもなんでも構いません。
そうしたテーマを設定した後で「どう行動するべきか」については、様々な人の著作で言われていることをまとめると、おおよそ次のような内容になっています。
つまり、「リラックスした状態で、できるかぎり詳細に、かつ、それが実現したときの喜びを感じながら、何度もイメージする」ということです。
では、なぜ、リラックスした状態でイメージすべきなのでしょうか。
それは、「願望を無意識に刻み込むため」だと考えられます。
緊張しているときにはいつでも、何かに対して緊張しているわけです。
例えばそれは、問題を解決しなくてはいけないだとか、課題を早くすませなくてはいけないというようなことです。
つまり、そこに意識が向いている対象があって、そのことに脳のリソースが奪われていることになります。
そういう心の状態では、新たに理想的な状態のイメージを思い浮かべても、その情報は脳に定着しづらいと考えられます。
では、リラックスしてイメージを脳に焼き付けられたとして、次に問題になるのは、「それにはなぜ実現を促す力があるのか」です。
「無意識」については、そもそもどんな働きを持つものなのか、少し分かりづらいところがあるかもしれません。
しかし、次のような例であれば、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
例えば、誰かと映画の話をしていて、出演していた俳優の名前をど忘れしてしまい出てこなかったとしましょう。
こういう場合に、話が終わった後しばらくしてから、もう映画のことなどまったく考えていないのに、ふいにその俳優の名前が思い浮かぶということがあります。
これは無意識が、「意識的な考えとは別に働き続けていて、答えを探し出した」ということです。
もう一つの例として、何かの問題を解決しようと考えているけれども、なかなか答えが出ないような場合を考えてみましょう。
そんなとき、考えることから一旦離れて散歩や入浴をしていると、ふと解決のためのアイデアが浮かんだりすることがあります。
これについても、また無意識の働きだと考えることができます。
ちなみに、いずれの例でも「答えは何だろうか」と意識を集中させ緊張状態でいるときではなく、リラックスした状態に回答が得られている点が重要なポイントです。
つまり、無意識への刷り込みの際にも、答えを浮かび上がらせる際にも、リラックス状態が鍵になっているということです。
なんだか、ワカランくなってきたゾ。
まぁ、「無意識は、命令すれば勝手に動いてくれる」ってコトと、「リラックス状態になると、無意識に命令したり答えを受け取ったりするモードに入れる」ってコトを確認しておいてくだたい。
意識の限界
ここまでの議論から、無意識には「いったん問題設定をしてやれば、勝手に解決策を考えてくれるような非常に便利でしかも強力な機能がある」と考えられます。
逆に言えば、意識的な思考だけでは、問題解決をしようとするときに限界に突き当たるケースがあるとも言えるわけです。
もっと強く言うとすれば、「意識的に考えることが願望の実現をジャマしている場合がある」という話です。
この点を明らかにするために、意識的な思考についても考えてみましょう。
何か願いごとがあったときに、願望の実現を意識的にイメージすると、どうなるでしょうか。
望みを叶えるための手段を色々と考えて、それぞれ実現可能かどうか検討することになるでしょう。
けれども、ここで多くの場合、達成できない理由がいくつも出てくることになります。
もともと、人間は現状を維持しようとする強い傾向を持っています。
ですから、何かをやろうと意識しても、実現できない理由を自然と思いついてしまう傾向もあるわけです。
そして、それを根拠にできないことを正当化しようとするのです。
また、そもそも意識的に思いつくことができる願望実現の方法は、現状の自分から見てできそうだと思えるような方法でしかないことになります。
本当は成功への道が実際には百通りも千通りもある場合であっても、意識としてはせいぜい数通りの道を考えることしかできません。
そして、それらのどこにも障害物があることを、自然とイメージしてしまいがちなわけです。
これが、「意識的な思考の限界」とでも言うべき問題です。
それに対して無意識には、通常の場合に自分がするものの見方から自由に、成功へ至る道を模索する働きがあると言えます。
また、成功のイメージを持っていると、関連する情報が無意識的に入って来やすくなるということも、願望実現のために有利に働くポイントです。
例えば男性は、パートナーが妊娠すると周囲にたくさんの妊婦がいることに気づくものです。
また、新しい車を買おうと考えている状態だと、その買おうと考えている車種の車が街で走っているのを多く見かけることになります。
つまり、それまで気にも止めなかった情報が、自動的にキャッチされるようになるということです。
このように無意識は、頭の中にセットされたイメージについて関係する情報を自動的に集めるという機能を持っています。
そして、その情報が問題解決のための基礎的なデータになって、実現可能性を上げてくれることになります。
結局のところ、イメージを頭に刷り込むことができれば無意識が勝手に考えてくれ、同時にそのための情報も自動で集められるという効果があることになります。
これが、「引き寄せの法則」が持つ主観的な面でのメリットです。
便利だろぉ?
しかも、タダでデキるし。
「引き寄せの法則」が周囲の人に与える影響
では、客観的な面では、どうでしょうか。
「引き寄せの法則」の基本的な教えとして、次のようなものがあります。
「自分がすでに成功し、願望を実現したものとしてイメージせよ」というものです。
このことを実践すれば、一種の自己暗示になって、だんだんと自分を「成功して当然の人間」と捉えられるようになります。
ただしこれは、意識的にではなく、無意識的にそうなるというのがポイントです。
このように自分を「成功すべき存在」と感じられるようになると、そのことが周囲の人間にも伝わります。
これについてもまた、多くの場合、無意識的な反応です。
つまり、「人間は互いに無意識的な反応をし、強く影響しあっている」ということが前提としてあるです。
例えば、いかにも仕立ての良い高そうなスーツを着た物腰の柔らかな老紳士が目の前に現れれば、多くの人が丁重に扱うことになります。
これは「この人は立派な人だろうから、丁寧に接しなくては」などと意識せずとも、勝手にそうなるのです。
また、美人はたとえ発言が矛盾していても、そのことをおかしいと思われない率が高いということが実験で分かっています。
これらの事実は、みすぼらしい格好の人を軽んじても構わないということでもありませんし、不美人は厳しい目でみられても仕方がないということでもありません。
ただ、ほとんどの人が抵抗することがまず無理だと言って良いほどに、無意識的な反応から強い影響を受けてしまっているという「人間的な事実」です。
これらの影響については、単に写真から伝わるようなルックスだけではなく、その人の態度や雰囲気などからも生じるものだと言ってよいでしょう。
すでに書いたとおり「引き寄せの法則」では、「願望がすでに達成されたかのように振る舞いなさい」ということがよく言われます。
先の議論から分かるように、この言葉の意味するところは「自らの態度や雰囲気を変えて、相手に無意識的な影響を与えよ」ということになります。
しかも、これまたタダです。
大変、耳寄りな情報になっておりマス!
あはー。
暗示の効果
では、暗示によって周囲の人に影響を与えると、どうなるのでしょうか。
まず、無意識的に「この人は成功して当然の人だ」と思わせることができます。
相手がそう感じて扱うようになれば、その影響はまた逆に本人にも返ってきます。
そして、影響を受けた相手を介してもっと広い範囲で、周囲の人に影響していくことになります。
つまり、自分をより深い自己暗示に導くことと、かなり広い範囲に対して「成功すべき人」として認識させるという二つのことが起こるわけです。
以上のように、周囲の人間と自分自身への強い暗示というのが、客観的な効果になります。
暗示というと、何やら微妙かつ怪しげなもので、効果があまり期待できないと感じるかもしれません。
しかし例えば、ただ砂糖を固めただけの偽薬(プラセボ)が、新薬を作る際に慎重に調査をしなければならない比較対象であることからも、その力は明らかです。
つまり薬だという暗示が掛かると、無視できないほどに本当に高い効果を発揮してしまうということです。
マイナス面の効果はノーシーボとして知られており、呪いによって死に至るような事例もその一種です。
病を癒し、あるいは逆に死亡させる危険すらあるのが暗示の効果なのであって、それほどまでに強い力を持つものなのです。
実際に願望が実現するときには、自分だけでなく周囲を取り込んだ形で事態が進んでいくものです。
誰かが成功者になるとき、それを実現させている周囲の力があることは間違いありません。
生活を支えるパートナー、様々な援助を行うパトロン、賞賛するたくさんのファン、批判をすることで逆に耳目を集める結果をもたらすアンチの人間たち。
これらの人々に影響を与えるには、それぞれの心に、願望を実現して当然な「強い影響を持った人間であること」を無意識的に感じさせる必要があります。
そうした影響力を発信し身近な人間に感じさせると同時に、そんな影響力を発揮しつつある自分の能力を確信していくという流れが大切になるわけです。
そのための方法論が「引き寄せの法則」だと言えることになります。
暗示の持つパワーを積極的に使わない手はアリマセン。
ええ、ええ。
「引き寄せの法則」の働き
さて、これまで主観・客観両方の面から、「引き寄せの法則」がもたらす効能を分析してきました。
ここで、「引き寄せの法則」が持つ二つの働きを、まとめて描いてみましょう。
まず主観的には、成功に繋がるデータを無意識的に収集分析し、成功へ至るための手段を脳が勝手に探し始めるということが起こります。
同時に、客観的には自分から始まる自己暗示が周囲の人間を巻き込み、次第に大きな広がりを持つことで周囲の協力が引き出され、それがまた自分への暗示を強めることになります。
これらが組み合わさることで、言ってみれば、「成功して当然だ」という自己と他者の両方による認識が構築されていくわけです。
そして、これが成功へ至る明確な手段が明らかにし、あるいは、意識されない間に自然とその道を歩ませることになります。
以上が、「引き寄せの法則」の現実的な解釈です。
ここで、主客のいずれにおいても重要なのが無意識の働きです。
つまり、情報の収集や分析や統合も無意識に行われ、また自己と他者への影響もまた無意識的だということです。
逆に言うなら、意識というものに捕らわれすぎることによって我々は、自分自身を定められた枠の中に強く限定して生きてしまってると言えるわけです。
その枠を取り払い、大きな一歩を踏み出すための強力な手段が「引き寄せの法則」なのです。
説明はコレで終わりか?
もっと深く知っていって、「こりゃエエわい!」と自分にしっくり来るトコロまで理解しなけりゃ、なかなかムツカシイかと。
んなワケで、説明はまだまだ続きマス。
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