研究

なぜ願望は実現するのか。「引き寄せの法則」を実現させる心理

 

ココがポイント

無意識的な以心伝心の力で、法則は実現される。

 

ぺんたか
「実現させる心理」ってなんのこっちゃ?
コンドーさん
「引き寄せの法則」が現実になっちゃうときの心理的な動きを探ってみようって感じの話デス。

 

「引き寄せの法則」では、「イメージしたことが現実になる」と言われます。

そして当サイトでは、それを「宇宙」や「神」の力によるものとは考えず、無意識の働き、人間の心理の作用によるものと捉えます。

 

では実際には、具体的にどんな風に「引き寄せ」が実現されるのでしょうか。

そのプロセスがイメージできれば、「ポジティブな結果が出てくるようなことを意図的に作り出してやろう」という気持ちも起きてきます。

 

つまり、「引き寄せの法則」を活用する際に、大きな力となるわけです。

重要なのは、「感情とセットでイメージしたことが現実になる」ということを、ただ字面だけで理解することではありません。

 

そうではなくて、「なるほど、そういうことはあるだろうな」という具合に、自分の心の中に根を下ろすような「感触」をつかむことです。

そういう腑に落ちる感覚がなければ、「引き寄せの法則」の実践は、なかなか続かないからです。

 

ぺんたか
ふむ。
感覚的に「そーゆーコトって、あるよねー」と思えれば、やる気にもなるってコトか。
コンドーさん
つまり、大事なのは感情であり、感触だっつー話です。
ナゼって、無意識は理屈では動かないからネ。

 

 

「引き寄せの法則」による現実化の実例(1)

では、「引き寄せの法則」を実現する真理について、例を挙げて説明をしていきます。

例えばあなたの周りに、何かしら少しものの言い方が気に入らない人がいたとしましょう。

けれども「引き寄せの法則」に従うならば、そのことを気にしすぎるのはNGだということになります。

 

つまり、その気に入らない言動を不愉快な気持ちでイメージし続けると、また同じことが自分の身に繰り返し起こる結果になるということです。

ただ、こうしたことが実現してしまう様子は「法則」などと言わなくても、単なる心理的なプロセスとして、次のように簡単に描写できます。

 

まず、自分が相手の気に入らない点に意識を集中すると、相手にはそれが伝わります。

それは多くの場合、無意識的な作用です。

つまり、相手としては「この人は私のことを気に入らないと感じているな」という明確な意識を持つわけではありません。

 

けれども、そういう内容の「非難のシグナル」を感覚的に受け取るのです。

そして、これもまた無意識的な反応になりますが、相手の側には「私は間違っていない」という思いが呼び覚まされることになります。

 

つまり例えば、あなたが「相手の言い方に気に入らない」と感じた場合には、その相手は「この言い方のどこがおかしいのか、おかしくなどない」と感じることになるわけです。

そのため相手としては、あなたが気にいらないその口ぶりを、あえて強調するような言い方をしてしまうということになります。

すると、あなたは「この人は、またあんな言い方をしている!」と憤慨することになります。

 

かくして、「引き寄せの法則」は実現します。

つまりイメージした不愉快なことが、そのままの形で再び実現されてしまったということです。

 

では、このような流れというのは一体何を意味しているでしょうか。

それはつまり、人間というのは非常に多くのことを無意識的に感じとり、しかもそれに対しての反応も同時に起こしてしまっているということです。

ですから、こうしたやり取りに気づかなかったり軽視したりすると、人間関係にまつわる多くのことがうまくいかなくなってしまうわけです。

 

ぺんたか
まぁ、ねぇ。
自分がキライになると、相手も自分をキライになるってーのは、よく言われるコトだわねぇ。
コンドーさん
大事なポイントは、イヤなコトに意識を向けて、それを自分の中で増幅してしまってるってトコだね。

 

 

「引き寄せの法則」による現実化の実例(2)

もう一つ、例を挙げてみましょう。

ある男Aが、歩道を歩いています。

彼はタバコの煙が嫌いで、誰かが歩きタバコをしていると腹を立てるのだとします。

 

「人の迷惑を考えないヤツは、どういう神経をしているのだろうか。」

「今日も、近くでタバコを吸いながら歩くような不届き者がいないことを願うばかりだ。」

そう考えながら、軽いしかめ面をしながら歩いていました。

 

そのAの近くを、別の男Bが通り過ぎます。

Bはタバコを吸いますが、そのことで周囲に迷惑を掛けていることに多少の罪悪感を覚えてはいます。

けれども、そういう思いから、周囲の嫌煙ムードに対する反感もまた感じています。

 

そのためBの中では、Aの発する雰囲気から、次のような心持ちが生まれます。

「ここは天下の往来だ。タバコを吸うことは禁止されている場所ではない。」

「誰かが、オレの権利が侵害しているような気がする。」

 

もちろん、これもまた無意識的な反応で、実際にそのとおりのことが頭に浮かんでいるわけではありません。

すでに書いたとおり、Bの心の中には、タバコの煙が周囲に迷惑であることを、いくらか気にしているような気持ちもあります。

そこから、申し訳ないと思っているがゆえに、まさにその点を咎められると余計に腹が立つということが起こるわけです。

 

ハッキリと意識することが難しいような心の動きではありますが、Aの態度に影響を受けて、Bは軽いイライラを感じ始めます。

そして、そんな気持ちを沈めようとして、タバコを取り出し火をつけるのです。

 

こうして、Aは「引き寄せの法則」を現実のものにしてしまいました。

加えて当然ながらAは、Bの歩きタバコをすぐに見つけ出して、強い怒りを感じます。

それがまたBに伝わり、自分の権利が侵害されるようではいけないという無意識的な刷り込みが、Bの中では行われるのです。

 

そのため次回からもAはより目ざとく歩きタバコを見つけ出し、Bはより簡単にイライラからの歩きタバコをするようになります。

以上のことから、Aは自ら憤りの種を撒いていたことが分かります。

 

いささか大袈裟でもあり、また都合のいい展開ではありますが、実際、往々にしてこのように「引き寄せの法則」は現実のものとなります。

まさに、「マイナスの以心伝心が起きてしまっている」のだと言えるでしょう。

 

ぺんたか
ムカつくようなコトをイメージしていると、そのムカつくコトに気付きやすくなる!?
コンドーさん
「超高精度ムカつくことセンサー」が、バッチリとアンタの脳の中にできるんやで。
おめでとーさん。

 

 

人間的事実としての「引き寄せの法則」

二つの例を挙げましたが、注目すべきは、いずれの例も始まりは自分の心だという点です。

ここから、「自分が持ったイメージが、いかに強力な力を持っているか」ということが分かるだろうと思います。

 

以上のように「引き寄せの法則」は、「宇宙の法則」などと考える必要はなく、極めて「人間的な事実」だと理解できます。

また、そう理解することが、とても重要なポイントでもあります。

 

なぜなら、こうした現実的な解釈こそが良いイメージを育むためのモチベーションとなるからです。

そして、そのことが「引き寄せの法則」をマスターする道につながっているからです。

 

自分が頭に描いたイメージは、周囲の人間に影響を与えますし、その影響はまた自分自身に返ってきます。

多くの「引き寄せの法則」関連本が説明しているようなスピリチュアルな考えなどは、する必要がありません。

 

そこにはただ、単純な心理的プロセスがあるだけです。

それは宇宙の法則でもなければ、神の意志でもないわけです。

 

結局のところ、単純に損得勘定だけで考えても、嫌なことに巻き込まれないためには、「不愉快なことには意識を向けるべきではなく、ひたすら心地よいことにのみフォーカスすべき」ということになります。

そして、このことはまさに、「引き寄せの法則」の教えそのものです。

 

なお、先ほどの説明では「都合のいい展開」という風に書きましたが、イメージしたものが周囲の人に伝わってしまうということは、様々なケースで実際に起こることが知られています。

いわゆる、「以心伝心」と呼ばれるものです。

次に、その点に関係する実験について説明したいと思います。

 

ぺんたか
「イヤなことを強くイメージしたら、触発されて周りもそれに引っ張られるから、そんなコトはヤメとけ」って感じか。
コンドーさん
実際、「人生はツライ思いをしてこその修行の場ダ!」って思ってるヒトでもなけりゃ、ヤメたほうがイイね。

 

 

「引き寄せの法則」を実現する以心伝心の力

少し込み入った例ですが、ある実験について説明しましょう。

まず人の顔が写された写真をたくさん用意し、そこからポジティブでもネガティブでもない、ニュートラルな表情だと判断されるものを選び出します。

そして、それらの写真を使ってとある実験を行うように、実験者に対して指示をしました。

 

実験の内容は、実験台の人(被験者)に対して写真を見せて、「ポジティブ」「ネガティブ」のどちらの感情が読み取れるかを評価してもらうというものです。

実験のやり方についての台本が用意され、そこにどう行うかの指示が書かれていました。

それを読み、実験する側が実際にしたことは、被験者に写真を見せて、台本で指示された内容を読み上げ、反応を記録するというものでした。

 

つまり、「ニュートラルな表情の写真を見せて、ポジティブな表情かネガティブな表情かを、決められたセリフを言うことで被験者から聞き出す」という内容の実験です。

実験の概要は以上のとおりですが、じつはこの実験は、実験者こそが試される側の被験者で、成功や失敗の表情の写真だと自分で知っていることが、自然と相手に伝わってしまうかどうかを調べる目的のものでした。

 

そのため、半数の実験者には、「ポジティブな気持ちが表れていると評価された写真だ」と告げ、残りの半数には逆の内容を告げて渡しました。

なおかつ、実験について誰とも話してはならず、台本に書かれた以外は被験者に何も言ってはならないと指導をしました。

 

注目すべき実験の結果ですが、ポジティブな表情の写真だと告げられていたすべての実験者が、ネガティブな表情だと教えられていた実験者よりも、ポジティブな表情だとする結果を被験者から引き出すことになりました。

要するに、「実験者が思っていたことが、被験者に自然と伝わってしまっていた」ということです。

 

原因は、いわゆる非言語的コミュニケーションと呼ばれるもの、つまり、声のトーンやしぐさ、表情などによる影響と考えられます。

実験者が行ったことは、手順どおりの完全に機械的な作業と言えるようなものであるにもかかわらず、非言語的コミュニケーションが強く作用してしまったわけです。

 

この例のように、人間がイメージしていることは周囲の人間に対し、無意識のレベルで大きな影響を与えます。

そうした強力な力を、肯定的・積極的に利用しようとする試みが「引き寄せの法則」のメソッドなのです。

 

ぺんたか
んー。
無意識的な影響のチカラはキョーレツなので、それを積極的に使ってやろう、と。
そんな感じの話か。
コンドーさん
うむ。
で、そこでは別に、「神」も「宇宙」も「波動」もカンケーないっつーコトだね。

 

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自分と他人に影響してしまうカラクリ。「引き寄せの法則」と無意識(潜在意識)

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